鍵の数9の親と12人の子ども

〔9の親〕とは?

〔9の人〕は何かを教えたり指導したりするのが、とても上手です。生まれながらの先生という感じです。いいところをのばすというより、ダメなところをサポートして「直す」というのが、〔9の人〕のベクトルです。それは大変に素晴らしい特徴ですが、誰に対しても、教師のような視点でいるようにも思えます。

「隣の席の同僚は電話の応対がなってない!!」
「上司の指示が的を射ていない!!」
「近所のゴミ出しルールを守らない人をなんとかしたい!!」

何事も「もっとこうすればいいのに」という視点で見ているのです。
みんなのことを気にかけて、悪いところを少しでも直そうとするから、頭の中の登場人物が多く、疲れることもあるでしょう。
〔9の人〕自身は、「社会をよくするために、どうすればいいのだろう」という純粋で崇高な気持ちでいるのですが、そんな〔9の人〕に、世の中はいつも優しいわけではありません。〔9の人〕は毎日の生活のなかでクタクタになっていたりします。

そんな親に育てられた子どもたちが、成長して大人になりました。さあ、どんな親子関係でしょう?

〔鍵の数1の子ども〕×〔9の親〕

基本的に〔9の人〕と〔1の人〕が理解し合うのは難しいようです。〔9の人〕は複雑すぎるし、〔1の人〕は単純すぎる。
また、〔1の人〕は、はじめの一歩を踏み出せる人で、あまり迷いません。
〔9の人〕は、世の中のことがいろいろ気になるので、常に迷いがちです。
あなたへのアドバイスも、自らの経験によるものではなく、社会通念や常識を背景にしたものでしょう。
〔1の人〕の純粋さを、〔9の親〕は未熟さととらえます。ですから〔9の親〕はあなたにくどくどと口出しをするかもしれません。あなたが大人だと、認めることができないのです。
でもあなたはもう大人です。〔9の親〕に言ってあげましょう。
「私はもう大人なので心配してくれなくても大丈夫よ。それよりお母さん(お父さん)の話を聞かせて」
〔9の親〕はビックリすると思いますよ。だってあなたを子どもだと思っているのだから。
あなたは、〔9の親〕にわかりやすくプレゼンする必要があります。「私は怒ったり大喜びしたりする人間で、それは未熟だからではなく、一生こうやってピュアな気持ちで生きていくんだ」と。プレゼンすることであなた自身が自由になってくださいね。

〔鍵の数2の子ども〕×〔9の親〕

〔9の親〕はあなたが愛おしくてしかたないと思います。もともと愛されキャラのあなたですが、〔9の親〕にとってのあなたは特別です。あなたは〔9の親〕の言うことを素直にきき、それに逆らったりするような親不孝をしません(本当は親に逆らうことは親不孝ではありませんけどね)。
〔9の親〕自身も思いやりがあり、あなたのためにたくさんのことをしてくれます。〔9の親〕は素直な子には優しい親なのです。
大人同士になったいま、あなたにはひとつミッションがあります。それは親から離れること。〔9の親〕の指針に沿って生きていくと、波風立つことなく、社会とうまくやれるので、安心したい〔2の人〕にとって、〔9の親〕と一緒にいることは居心地がいいはずです。
でも、親がいなくなってもあなたの人生は続きますからね。親が指導してくれなくても自分でしっかりと自分の道を歩めるように、もしくは親以外の誰かを見つけて一緒に生きていけたら幸せですね。

〔鍵の数3の子ども〕×〔9の親〕

あなたは〔9の親〕にとても心配をかけますよ。「え〜?何が〜?」と思うかもしれませんが、〔9の親〕はあなたの行動を理解することができないのです。「ヤバイ!これ楽しい!」と次々に何かにハマる3のあなたの行動を、ハラハラしながら見守っています。
突然ですがあなたは生まれながらに何かのご褒美をもらっています。たとえば……美しい声とか、かわいらしい容姿だとか、ずば抜けた語学センスだとか、誰にも真似のできない絵を描けるとか、インテリアデザインのアイディアが秀逸だとか、ファッションセンスが独特で素敵だとか、勉強ができるとか、ベースギターの名手だとか、猫が向こうから勝手になついてくるとか。いろいろありそうですね。
あなたはそのご褒美に気づいているでしょうか?
そしてそのご褒美を生かす道を選んでいるでしょうか?
興味があることや、得意なことがあったら、〔3の人〕には、迷わずにその道を進んでいってほしいのです。でも、〔9の親〕はもしかしたらあなたのその「道」に不安を抱くかもしれません。
〔9の親〕はあなたにたくさんのことを教えてくれました。勉強も靴の揃え方も部屋の掃除の仕方も挨拶の仕方も、たくさんのことを。そういう意味では〔9の親〕はすばらしい親です。しかしあなたの「やりたいこと」については、自分の理解が及ばないという理由で、進路を阻止しようとするかもしれません。
〔9の親〕は頭が硬いのです。でも、あなたには親の反対を乗り越える力があるはずです。〔9の親〕の言うことばかり聞いていないで、自分の力や才能を信じてみたらいいのではないでしょうか。きっと大丈夫です。

〔鍵の数4の子ども〕×〔9の親〕

仲の良い親子です。〔9の親〕はすべての数字のなかで、もっとも「親らしい親」だと思います。思慮深く、物事の全体像を把握しようとする特徴は、子どもの教育に向いている部分です。あなたも〔9の親〕を尊敬していることでしょう。
ただし、大人同士になってしまうと、〔9の親〕について気になることがでてくるかもしれません。ハッキリしないところや、同じ問題でいつまでも悩んでいるところとか。ご近所トラブルに心を痛めているような〔9の親〕を見ると、きっとあなたはイライラしていまいます。合理的な4のあなたは、「だったら付き合わなければいいじゃない!」と言いたくなってしまいます。
しかしちょっと思い出してみてください。子どものころ、〔9の親〕の気遣いや思いやりに救われたことがありませんでしたか?
〔9の親〕は気の合わない人でもなんとか付き合おうとする、理解し合えない人ともうまくやっていこうと努力する人なのですね。これは4のあなたが持っていない素晴らしい部分だと思います。
おたがいが違う人間だからこそ、歩み寄る必要があることを、〔9の親〕はあなたに身をもって教えてくれているのだと思います。あなたは大人として、〔9の親〕の話を聞いてあげてくださいね。

〔鍵の数5の子ども〕×〔9の親〕

あなたは〔9の親〕が大好きですね。〔9の親〕は、あなたほどの行動力や瞬発力はないかもしれませんが、おっちょこちょいなあなたに対して、〔いつも慎重に大人の振る舞い(つまり、社会常識)を教えてくれたはずです。もしかしたら〔9の親〕はあなたの理想の大人像かもしれません。
あなたはもともと勘のいい人です。そろそろ〔9の親〕の真実の姿が見えてきたのではないでしょうか?
大人になったあなたには、ひとりの人間として〔9の親〕を改めて見直すことをお勧めします。
あなたに必要なのは自由です。親の価値観に無理やり自分を合わせる必要はありませんし、親だって間違っていることだってあります。親の価値観と自分のやりたいことが合わなかったとしても、自分を責めることはありません。〔9の親〕の教えから逃れてもいいのです。
あなたは愛情深い人ですから、もし〔9の親〕がパーフェクトな人間ではないとわかっても愛し続けられます。もちろん〔9の親〕のあなたへの愛情も、変わることはないでしょう。

〔鍵の数6の子ども〕×〔9の親〕

〔9の親〕には弱点がありまして。それは「言うことを聞く、素直なかわいい子」です。その筆頭になるのが〔6の人〕であるあなたです。
〔9の親〕は思慮深く、人間関係のバランスをとるのが上手な人です。常識や品行についての意識が高いため、いつもニコニコというよりは、眉間にシワが寄っている感じの人が多いようです。しかし自分の子どものおねだりには弱く、子どもの要求をいちばんに考えてほかの用事がおろそかになってしまうことも多いようです。
あなたはその要求がとても上手です。大人になってからもそれは変わることはないでしょう。「実家のそばに住むから家の頭金を出してほしい」とか、「いつでも会いに来られるように自家用車を買ってほしい」とか。上手に〔9の親〕を喜ばせながら自分の要求を通します。〔9の親〕はあなたのために奉仕することを喜びますし、あなたも嬉しい。win-winの関係ですね。親御さんに甘えて幸せにしてあげてくださいね。たとえ人がわがままだと言っても、わがままが人を幸せにするのなら、それは悪ではないのです。

〔鍵の数7の子ども〕×〔9の親〕

あなたがいると〔9の親〕はとても安心できます。〔9の親〕は実は不安の強い人です。「他人とうまくやれているだろうか?」「私は社会人として正しいだろうか?」。〔9の親〕の不安はそういうところです。人の目を気にしてしまうのが、〔9の人〕なのです。
「人はどうせわかりあえない」という諦念を持っているあなたが、〔9の親〕の不安を理解するのはたぶん無理だと思います。あなただけではなく、ほかの多くの数字の人が〔9の人〕の「まわりと同調することが最優先」という感覚を理解できません。
〔9の親〕の気持ちを理解する必要はありません。しかし〔9の親〕が不安を抱えているということはわかってあげてほしいと思います。
あなたはしっかりと自分の道を生きていることでしょう。自分で決めた職業、自分で決めた転職、自分で決めた結婚、自分で決めた離婚、どんな人生を歩んでいてもあなたはいつも自分をしっかり持っています。自信を持ってこれが私の生き方なのだと〔9の親〕に見せてあげてください。それと、できれば〔9の親〕のグチも聞いてあげてくださいね。心の中でくだらないと思っていたとしても、否定しないであげてください。

〔鍵の数8の子ども〕×〔9の親〕

あなたにとって〔9の親〕は良い親です。持って生まれた価値観が近いからです。〔9の親〕はあなたに品よく振る舞うことを教えてくれたはずです。ご飯の食べ方、贈り物の送り方、墓参りのし方。これらはあなたの人生にとってかなり重要な要素です。会社の上司にどういう態度で接するか、電話はどう掛け直すか、義親との付き合い方も教えてくれたはずです。〔9の親〕のもとに生まれたあなたはラッキーだったと思います。誇りをもって生きていくうえで恥ずかしくない社会常識を授けてくれたでしょう。
大人になった今、あなたは何をしていますか?
自分は幸せだと感じていますか?
もし幸せだと感じられたら、〔9の親〕のおかげかもしれません。親孝行してくださいね。
しかし、もし自分が幸せじゃないと感じていたとしたら?
ぜひ〔9の親〕に甘えてみてください。あなたにはすべてを受け入れてくれる人が必要です。〔9の親〕は、完全なあなたの味方なので、〔9の親〕 の前で強がる必要はありません。
もしかしたら、あなたが子どものころ、〔9の親〕は厳しかったかもしれません。しかし自分の子ども(つまりあなたのことですよ)が、世界でいちばん大切だと思っているのは間違いのない事実です。ですからあなたは自分が幸せじゃないことをはっきり伝えて、どうしたら幸せになれるかを〔9の親〕と一緒に追求してみたらいいでしょう。子育てはまだ終わってないのだと、〔9の親〕に甘えてみてください。

〔鍵の数9の子ども〕×〔9の親〕

いいですね〜。あなたがいてくれて〔9の親〕は幸せですね。共感できる人が近くにいるって最高ですよね!
これまでも「あ、うん」の呼吸で、ふたりだけにしかわからない気持ちを共有してきたのでしょうね。あなたが生まれたことは〔9の親〕にとってのご褒美だと思います。あなたはまさかそこまで!と思うかもしれませんが、ご存じの通り〔9の人〕として生きていくのって大変なんですよね。いろいろ考えなきゃいけないことも多いし、小さいけれどトラブルも多発しますからね。あなたが共感してくれるだけで、〔9の親〕はずいぶんストレス解消になっているはずです。
それはあなたも同じです。〔9の親〕がいてくれるおかげで同じ痛みや同じつらさを共感できます。ほかの数字の人はわかってくれないでしょう?
おたがいの存在がご褒美のようなふたりです。
ただし、親子関係というのは期間限定です。いつかは〔9の親〕を見送る日がきます。親のほかにも、あなたの気持ちを汲み取ってくれる優しい人を見つけておいてくださいね。

〔鍵の数11の子ども〕×〔9の親〕

ちょっと似ているふたりです。「行動」が似ていて、「根底にある気持ち」が違うという説明が、適切かもしれません。
ふたりとも、ボランティアで地域活動をしてみたり、役員活動をしてみたり、社会的な働きを担います。〔11の人〕の行動は人のために勝手に体が動く感じ。〔9の人〕は、自分や自分の大切な人を守るために、考えて行動していることが多いでしょう。
おたがいよく気がついてしまうので、小さなことでケンカになることもあります。けれども根が思いやりのある善良なふたりなので、絶交したり縁を切ったりという大ごとには至りません。一緒に住んでいる場合は楽しい家族です。
もしあなたが親と一緒に住んでいない場合は、きっと寂しがっていると思いますよ。あなたは人助けに忙しくて、あまり〔9の親〕に連絡してないのではないでしょうか。
〔9の親〕は立派なあなたが大好きです。あなたが無私の心で人助けをする人だと〔9の親〕は気づいているので、頼もしく好ましく思えるのです。会いに来てほしいな〜と思っているでしょう。顔見せてあげてね。

〔鍵の数22の子ども〕×〔9の親〕

あなたは親のことをあまり考えませんね。親はしっかり者だから自分が面倒をみなくてもちゃんと生きていってくれるはずだから。そんなことを考えていませんか?
たしかにそれは一理あります。〔9の親〕はしっかりしていて自分の健康管理も財産管理も上手な人が多いようです。しかし親も歳をとります。60歳の親と80歳の親は全然別の人ですよ(私は今まさにそれを経験しています)。
あなたはいま、何かに全力でがんばっているはずです。それは仕事かもしれないし、家事や子育てかもしれません。自分ではがんばっている気はしないかもしれませんが、忙しい毎日を送っていることでしょう。〔9の親〕は一緒に住んでいなくても、あなたのがんばりを知っていて、あなたを応援してくれているはずです。
〔22の人〕であるあなたに必要なのは、感謝する心です。力のある人はとかく感謝を忘れがちですね。あなたのためにたくさんの人が動いてくれているはずです。あなたは他人の好意が自分に向いているのを、「当たり前」だと考えていませんか?
感謝の念というのは自分がピンチになってはじめて生まれるものです。親もあなたのために尽力してくれているはずですよ。まずは〔9の親〕に感謝をするところから始めてみませんか。そしてその感謝をほかの人にも広げてみましょう。「ありがとう」という言葉が、最大の親孝行にもなります。

〔鍵の数33の子ども〕×〔9の親〕

〔9の人〕も〔33の人〕も、まわりの人から見ると何を考えているのかわかりにくいかもしれませんね。
〔33の人〕も〔9の親〕も何か質問されると、前回とは違う答えをするようなところがあります。〔9の親〕の場合はそのときの状況によって臨機応変に答えを変えます。その目的は、場を和ませるため、物事をスムーズに運ばせるためです。
〔33の人〕は、そのときの思いつきで答えます。あなた自身、なぜそう発言したか、よくわかってないでしょう。
「似ているようで、似ていないふたり」という組み合わせです。
大人になったあなたが、自分の生きる道を決めたとき、〔9の親〕はあなたの生き方を応援してくれるはずです。
しかしあなたが生きる道を決めない場合は別です。あれやこれや口を出して就職の斡旋をしようとしたり、お見合いを薦めてみたりするはずです。
あなたが(わかりやすく)立派な社会人になってくれることが、〔9の親〕の願いなのです。でもね。あなたはあなたで〔9の親〕の望み通りに、就職や結婚をしなくてもいいのです。あなたの価値観は〔9の親〕とはまったく別のところにあり、そのすばらしさは年月が経たないと発露しない場合もあります。